Challenge
いすゞには、構造化されていない電子メールフローやSPOF(単一障害点)などの課題をもつレガシーExchange環境がありました。いすゞは、その環境を、クラウドベースのデータ損失防止システム(DLP)をベースにしたビジネス指向の階層アーキテクチャに変革したいと考えていました。解決すべき主な課題は、①Exchange CASサーバーとHUBサーバーがSPOFとなること、②データ漏洩保護システムの欠如、③不適切なバックアッププロセス、④スパムフィルタリングソリューションとの連携不足、⑤構造化されていない電子メールルーティング、⑥アプリケーション層の監視の欠如、⑦メールボックスサーバーの共有ストレージのパフォーマンス不足などでした。そのためいすゞは求める主要要件として、①メッセージングサービスのダウンタイムほぼゼロ、②標準化されたExchangeサーバーアーキテクチャと依存コンポーネント、③フォールトトレランス構成の提供、④スケーラビリティと冗長性の提供、⑤将来のVoIP設計との統合をサポートするインフラストラクチャ、⑥すべての廃止された構成項目の削除、などをあげていました。
Our Solution
Calanceは、いすゞの主要な要件すべてに対応する完全なソリューションを提案しました。このソリューションには、Exchange環境の更改と24時間年中無休のサポートシステムの導入が必要でした。この更改には、①Microsoft Exchange 2010 から Microsoft Exchange 2013 へのアップグレード、②高可用性サーバーの導入、③ネットワーク層とストレージ層の実装、④CAS、HUB、メールボックス サーバーの冗長化、⑤低速の共有ストレージから RAID 1+0 高速ストレージへの移行などが含まれていました。また、インフラストラクチャ マネージド サービス チームは、運用コストの削減、SharePoint との連携改善、DLPへの準拠、および情報管理の向上を実現する Exchange 管理センターも導入しました。当社のソリューションは、①セキュリティで保護されたプロトコル (TCS/SSL) を介した通信、②ロールベースのアクセス制御モデル、③Outlook Web App の機能強化、④データリテンションとデータ アーカイブ ポリシーの改善、⑤MailTIPSツールの導入、⑥モダンパブリック フォルダー機能の導入、⑦マルウェア対策機能の組み込みなどで、エンド ユーザー エクスペリエンスを改善しました。当社の統合サポートシステムには、①グローバルネットワークサポートセンターを通じたExchange環境の24時間365日のプロアクティブな監視、②初回問題解決レベルの強化、③サービスの適切な使用法のガイダンス、④テクノロジー・プラットフォーム固有の管理者およびSMEのアサイン、⑤いすゞ向け専任サポートチーム、⑥電子メールフローの監視と自動アラートなどが含まれます。Calanceは、2016年にいすゞのExchange環境向けソリューションを実装し、現在24時間365日のサポートを実行しています。
Results
いすゞは、運用コストを削減しながら、電子メールサービスのダウンタイムゼロ、管理センターによるトラブルシューティング、最新のExchange機能による高可用性と信頼性の向上、エンドユーザーの電子メールエクスペリエンスの向上、クライアントとサーバー間の安全な電子メール通信を実現しています。